演奏するときに動きたいけどアンブシュアが崩れてしまう|アレクサンダー・テクニーク、管楽器

浜松市在住のマリンバ奏者、アレクサンダー・テクニーク教師になるための実習中の間瀬早綾香です。

中学の吹奏楽部の管楽器の子から受けた相談です。
演奏時、先生から「身体を動かしなさい」と言われるけど、身体を動かすとアンブシュア(口の形)が崩れてしまう。

とのことでした。

〇身体を動かしてアンブシュアが崩れてしまい、吹けなくなってしまうのと
〇身体を動かさずにアンブシュアが安定したままでふけるのとではどちらがいいでしょう?

もちろん後者がいいに決まってますよね(笑)。
でも、他の人に合わせなくてはいけない吹奏楽となると、自分の都合や自分の好みを主張していたら、サウンド乱してしまいかねませんよね。場合によっては人間関係も乱しかねないと思います。

なぜ、身体を動かして演奏するのでしょう?人それぞれ意図があると思いますが
・演奏しやすくするため
・一緒に演奏する仲間に合図を送るため
・視覚的な効果を狙って

意図としてはこんな感じでしょうか?
「なぜ身体を動かしているのか?」ということを確認してみると、闇雲に動くのではなく、どのくらい動いたらいいのか?分かってきそうですね。

相談があった中学生の動きを見せてもらうと、頭(首)を動かしていました。頭(首)から動かせばアンブシュアに影響が及ぶのも想像に難くありません。

そこで、私は股関節から動くことを提案しました。

股関節って??どこか?というと足の付け根、ビキニラインのところです。
股関節から動くというのは「お尻の下(座面と触れているところ)から前かがみになる」と考えてみてください。

股関節は口から遠いので(当たり前ですが・・・。)アンブシュアが崩れてしまう心配はなく、身体を動かして吹くことができました。

ほんの少し動きを変えるだけで演奏のしやすさは変わってきます。夏休みに入り、吹奏楽コンクールのシーズンになります。試していただけたら嬉しいです。