マレットを自然に動かすためには|アレクサンダー・テクニーク、マリンバ

浜松在住のマリンバ奏者、間瀬早綾香です。現在、アレクサンダーテクニーク教師になるための実習中です。

マリンバの練習をしている時にふと気づいたことをシェアします。
マレットを持っている手がマリンバを弾いているときに何をしているのか意外と気づいていないことに気づきました。

〇マリンバの鍵盤にマレットの先が向かっている時(マレットの先が下向きに落ちている時)
〇当たる瞬間
〇跳ね上がってから

おおまかにいうとそれだけの動きの中で手は何をしているのでしょうか?(細かく言うともっとたくさんの動きがあります)

 手の力を入れたり緩めたり絶妙な動きをしているのでは?と思いました。

初心者の方の動きがぎこちないのはその微妙な力の入れ具合が慣れていないからなのではないでしょうか? 

生徒さんの様子を見ていると、マレットの先が「動かされている」動きの時と「動いている」動きの時とあるように私は感じます。 演奏者の意図とマレットの動きが一致するとマレットが「動いている」動きになる気がします。

 どういうことかというと 「マレットの先をどこに当てよう」というのは演奏者の意志です。でも、「落ちて跳ね上がりたい」というのはマレットの意志です。(意思というより物理の法則といった方がいいのかな?笑) 

でも、マレットの落ちて跳ね上がりたいという意志に任せていたら、曲にならないので、演奏者が少しコントロールします。コントロールしすぎてしまうと、マレットの先が「動かされてしまう」状態になるのではないかな?と思います。 その微妙なバランスをとるために手の中の力を入れたり緩めたりしているのかな?と思いました。

 そんなこと。いちいち考えながら演奏なんてできない!!

と思われるかもしれません。ゆっくりスケールを練習するときなどに、マレットが動く方向(どの音にしたいのか?)力の強さ(音の強さ)は演奏者が指示を出し、どのように動くかはマレットが動いてくれる。とちょっとだけ思ってみてください。きっと動きが変わっていき、音色も変わっていくと思います! 

使えそうだったら使ってください。