中止になってしまった講座への想い

中止になってしまった講座

新型コロナウィルスが猛威を振るっています。

私ももちろん影響を受けました。中でもとても残念で悔しく残念だったのが、3/29に行われる予定だったこちらの講座が中止になってしまったことです。

1年以上前に名古屋文理大学文化フォーラムの方から「早綾香さん、会館主催で講座をしませんか?」と声をかけていただきました。

そこで心強い仲間を誘い、1日がかりの中高生向けの講座を行うことにしました。ここにたどり着くまでも「対象はどうするか?」「一日の講座にするか?半日の講座にするか?」と私たち3人、そしてチラシを作って下さるデザイナーの中條マキコさんと何度も何度も話し合いました。

やっと内容がまとまり、年末にチラシが出来上がり、募集を始めたら何人もの中高生からお申し込みをいただきました。中には県外からもお申し込みしてくれた子もいました。

2月に入り、コロナウィルスのニュースは毎日流れ、世の中の様子がだんだん怪しくなり、次々といろんなイベントやコンサートが中止や延期になっていく中、私たちも告知をしづらくなっていきました。

そして、会館の方から中止のお電話が…。

やっぱりね…。仕方ないよね…。こればかりはどうにもならないよね…。

会館の方が最後の最後まで悩んでくださって出した結果でした。

私が伝えたい相手

「アレクサンダーテクニークで学んだことを誰に伝えたいですか?」と聞かれたら、私は

「学生時代の自分です。」

と即答します。

「あの頃、身体の動きを理解していたら、あんなに痛い想いをしなくてすんだのに。」

「あの頃、考え方をちょっと変えることができたら、あんなに悩まなくて済んだのに。」

と思うのです。でも、残念ながらタイムマシーンはありません。

「いま困っている子のお手伝いが出来たら。」

「いま悩んでいる子を笑顔に出来たら。」

と思いながら学んできました。もしかしたら、この講座でそんなお手伝いができるかもしれない。と、ものすごく楽しみにしていました。

今回の中止の判断は正しいと思います。何か起こってしまってからでは遅いですから。

ティーンエイジャーたちの気持ち

私にも中高生の娘や息子がいます。ちょうどお申し込みいただいた子たちと同じような年齢の子どもたちです。

申込みしてくれた子たちはチラシを見て

「受けてみたい!私(ぼく)が悩んでいたことが解決するかも?」

「上手になるかも!!!」

という期待。そして知らない人からレッスンを受ける、知らない子たちと一日を過ごす、そんな不安心配もあったでしょう。(女の子にとって、誰と一緒にお昼ご飯を食べるか?って大きな問題ですし!笑)そして思い切って

「ええい!!!」

とお申し込みしてくれたのかもしれません。

私たちのもとに届いたメールの向こうにはティーンエイジャーたちの様々な気持ちがあったんだろうな。「ウチの息子や娘たちにそんなことができるかしら??あなたたちはえらいわねえ。」と(完全に親目線です。笑)いとおしい気持ちで1通1通に目を通していました。

コロナウィルスにより、ティーンエイジャーたちの想いをすべてすべて無にせざるを得ない。というのがとてもつらく、悲しく、でも、私には何もできないやるせなさでいっぱいでした。

ああ…。この気持ちは父を亡くしたときに似ているかもしれない…。私には何もできない。「仕方がない」のだけど、「仕方がない」では済ませられない。あの時の気持ちと似ているな…。と思いながら日々を過ごしていました。

私ができること

ひょっとしたらまた同じ内容の講座を開催していただけるかもしれません。大人にとってはそれが1年後でも大きな問題はありません。

でも、中高生にとって1年は長すぎます。講座を開催できたとしても、そのころには部活を引退してしまうかもしれない、もう楽器を触っていないかもしれない。今、やりたいことは今、やりたいのです。

ということで、今回の講座をお申し込みいただいた方限定で夏ごろ小規模なフォローの講座をさせていただきますね!!!!お申し込みいただいた方には個別にご連絡いたします。もし、受講枠が埋まらなかった場合は一般募集もしますね。

私はコロナウィルスには負けないよ!

皆さまもお気を付けくださいませ。

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marimba38便り