水を飲むレッスン?!|アレクサンダー・テクニーク

浜松在住マリンバ奏者、アレクサンダーテクニーク教師(実習中)の間瀬早綾香です。

先日は水を飲むレッスンをしました。
え??
水を飲むレッスン??と思いますよね(笑)

ただ今、私はアレクサンダー・テクニーク教師になるための実習中です。どんなことをしているのか?というと、10回の連続したレッスンを5人の方に順番に行う。というものです。

そのレッスンでの出来事です。

レッスンでは必ず「生徒さんのやりたいこと」をお聞きします。お聞きしているときに私は生徒さんの頭セキツイの様子を観察しています。生徒さんが動きやすい状態でいるのか?そうでないのか?その様子から生徒さんの本当の望みはなんだろう?と観察しています。

その日の生徒さんの望みはいくつかありました。その望みを一つずつ一つずつ見ていきました。

一つ目は「物を飲み込む」という動きでした。60代のその生徒さんはむせてしまったことがあり、これから年を重ねた時のことをちょっと心配されている様子でした。

高齢で亡くなった祖母や義父を思い出しても、2人とも飲み込むときにちょっと苦労している時がありました。生徒さんもご自分のお母さまの様子を見て将来に心配を感じたそうです。

まず、私たちの頭~首の断面図を見ていただきました。口から入った空気は気管に、固形物、液体は食道を通って身体の中に入っていきます。気管は手前、食道は奥の方にあります。

そこのことをちょっと考えていただきました。そして飲み込むときに頭セキツイの関係をちょっと思い出していただきます。のどは頭セキツイと場所が近いので、頭セキツイの影響をとても大きい受けます。そして「のどの奥の方で飲み込む」ということを意識してもらいました。

お水を飲むことで実験していただきましたが「あ、さっきよりも楽になった。」とおっしゃってくださいました。

私たちは時に実際の自分の身体の部位の位置と自分が考えている身体の部位とずれが生じているときがあります。そのずれを修正するだけで身体の動きが変わることがあります。
どういうしたらいいのか?というと実際に動く場所、働いている場所を正確に思うだけで大丈夫です。

何気なく行っている日常動作でも、今まで無意識にやっていたことを意識的になるだけでやりやすくなったり、今までのやり方と違う方法でやってみるだけで痛みを伴わず、スムースに行えることがよくあります。

アレクサンダー・テクニークのレッスンは日常生活の動きについて、演奏中の動きについて、思考についてのレッスンです。気になる方は是非お問い合わせください。