その演奏は誰に聴いてほしいですか?|アレクサンダー・テクニーク

浜松在住のマリンバ奏者の間瀬早綾香です。現在アレクサンダー・テクニークの教師になるための実習中です。

私には4人の子どもがいます。末っ子の中2の娘と実家の掃除をした時に気づいたことをシェアします。

私が稲沢でレッスンをしているお教室は私の実家です。
実家には母とネコ1匹が住んでいます。

ある日、母が留守中にレッスンをすることがありました。
母がいない間に内緒で、普段、母がなかなかできない高いところや細かいところの掃除をして驚かせよう!と娘を誘いました。私がお風呂掃除をして、娘には照明器具の掃除を頼みました。

普段、娘は進んでお手伝いをするタイプの子ではないので、ここだけの話…私も正直あまり期待していませんでした。しかしその日は

「おばあちゃん、掃除したこと気づくかな?」
「見て見て!!すっごいきれいになったよ!!!」

と言いながら嬉々として丁寧に進んで掃除をしてくれていました。
また、脚立が必要で私が「危ないからやらなくてもいいよ」といった場所も「やる!」と言ってやってくれました。

帰ってからも
「おばあちゃん、何時ごろ帰るの?掃除したこと気づくかな?なんて言うかな?」
とずっと楽しそうにしていました。

そんな楽しそうな娘を見ていて、
だれかのため
特に大好きな人のため、大好きな人に喜んでほしい
というのはこんなに大きな原動力になるんだなあ。と感じました。

演奏も同じことが言えるのではないでしょうか?

あなたの演奏を聴いて喜んでくれる人は誰ですか?
あなたのことを大事に思ってくれる人は誰ですか?
あなたのことを応援してくれる人は誰ですか?


その演奏は誰のために届けるものですか?

そんな温かい気持ちを胸に持ちながら演奏したり、演奏の準備をしていくと準備の仕方、内容も変わってくるのではないでしょうか?

また、演奏ではなくても自分がなかなか気が重くて取り掛かれないようなものにも同じことが言えると思います。

なぜ、気が重いのだろう?
また、気が重くてもやらなくてはいけないと思っているのはどうしてだろう?

と深く掘り下げてみると自分の望みだったり、また誰かのためにやっていることだったりするかもしれませんよ。
自分の心の中にある大切なものに触れたら、自分の行動が変わってくるかもしれません。

アレクサンダー・テクニークのレッスンは日常生活の動きについて、演奏中の動きについて、思考についてのレッスンです。気になる方は是非お問い合わせください。