マリンバのミスタッチを少なくしたい。そんな練習法

浜松在住マリンバ奏者の間瀬早綾香です。

マリンバってとても難しい楽器だと私は思っています。なぜって大きいから(笑)。
音盤の間隔が音の高さによって変わるからミスタッチがしやすい楽器だと思います。(そう思うことにして、自分を慰めているのかもしれません。笑)

和音など右手と左手が違う動きをするときには特にミスタッチしやすくなってきます。
そんな時、どのように練習しているでしょうか?

右手だけ、左手だけの練習をされる方が多いと思います。その時にどう考えて練習していますか?

「右手はミーソードで、左手はドーシーソで・・・。」 といった感じでしょうか?
音楽を理解し、どの音を弾くのか?という音を認識していく、という意味では非常に大切なことですし、必要なことです。そして歌って耳で覚えていくということも大事になってきますね。

「音」を確認した後に、さらに「動き」も確認してみると自分のやるべきことがクリアになっていくと思います。

ここで一つ私が最近気に入っているアイディアをご紹介します。

 「右手がミーソー」と動くためには右手をどちら方向に何センチ動かすことになりますか?
次の「ソードー」に動くためには右手をどちら方向に何センチ動かすことになりますか?

どういうことか?というとソからドにいくには左方向に〇センチ動かす。といった具合に音として認識するのではなく、距離として認識します。

先日、レッスンの時に生徒さんと動きの確認をしていた時にすぐ隣の音へは何センチだと思いますか?と質問したら、

「3センチ?」

とおっしゃいました。いえいえ、実際には7センチくらいあります。(メーカーによってはもちろんのこと、一つのマリンバでも音の高さによって音板の幅が違うので、長さも変わってきます。)

実際に測ってみました。

このように自分の思い込みと実際の距離とずれが生じている場合が多々あります。そんなときにミスタッチをする可能性があります。

 シャープやフラットがついたら左右の動きだけではなく、前へ上への動きが加わります。 そんなときは

「右斜め方向(〇度)に〇センチ、〇センチ高く動く」という指示の仕方もアリだと思います。

普段、小さな楽器で練習しているけど、レッスンや本番では大きな楽器を使わなくてはいけない人は楽器に向かわずに「本番で使う楽器ではソからドは〇センチ」とイメージトレーニングをするのもいいかもしれませんね!

また、その時に「腕は どんなふうに動かしたらその音に到達するかな?」「身体の向きはどうかな?」と身体の動きに対しても興味を持って見てみると何か発見があるかもしれません。

頭でイメージしている音と腕の動きとを一致させるとミスタッチも減ってくると思います!

使えそうだったら使ってみてくださいね!