静岡県浜松市在住のマリンバ奏者間瀬早綾香です。
私は今、アレクサンダー・テクニーク教師になるための試験を受けている最中です。(3回中、2回が終了しました。)アレクサンダー・テクニークってなに?と思う方はコチラ→☆
どんな試験か?というとレッスンをしているところを先生にみていただきます。
3人の先生にそれぞれ見ていただき、合格をいただければアレクサンダー・テクニークの教師になる一歩が出せることになります。試験に合格してからも課題があるので、正式な教師ではなく、「教師(実習中)」となります。
レッスンの内容はどんなものか?というと・・・。
私は1回目(マリンバを演奏する方)も2回目(ピアノを演奏する方)も楽器の演奏時での身体の使い方のレッスンになるかな??と思っていましたが、お2人とも日常生活においての身体の使い方についてのレッスンになりました。
2回目の試験の時の内容をちょっとシェアします。
満員電車で座っていると疲れてしまいます
生徒さんの望みは「満員電車で座っていても右にも左にも人がいて、身体をギューッと押し固めてしまい、電車を降りる時には疲れ切ってしまうから、なんとかしたい。」というお話でした。
その生徒さんは私の大学のピアノ科の先輩です。彼女はいかにも「ピアノ科のお嬢様」(40代になった今ではさすがに「お嬢様」とは言わないですが。笑)といった雰囲気の方で、学生時代も今も優雅でかわいらしい人です。
満員電車で座る様子を再現してもらうと彼女はどこまでも小さくなってしまい、彼女の優雅さはどこかへ行ってしまっていました。
満員電車って人との距離が近くて嫌ですよね?すぐ前に人がいるし、右にも左にも人がいて。隣の人が寝ていたら気が気じゃないですし、そして大きくて圧迫感のある人だったらなおのこと嫌ですよね。
アレクサンダー・テクニークを使ってみる
彼女に説明したことは、こんなことです。
私たちヒトは脊椎の上に頭がある脊椎動物です。
脊椎動物は、頭と脊椎の関係がどのようにいるか?で身体全体の動きを大きく左右します。例えば頭をギュッと押し下げると身体全体、動かしづらくなります。しかし、頭がセキツイの上にバランスよく乗っていると身体全体の動きがとてもスムーズになってきます。
というアレクサンダーテクニークの基本をお伝えしました。そして・・・
「まず、頭がセキツイの上で自由に動くことができるよ。バランスよくいるよ。ということをお願いし、背中を広くさせて」
と彼女に声掛けしました。
身体がどの方向に向かって動いていくか?を明確にさせる
椅子に座るときにどのように動いて座っているでしょうか?
ただなんとなく「よっこらしょ」と座ったりしていませんか?
座るときは身体のどこを使っているでしょうか??
股関節、ひざ、足首です。(当たり前ですよね。ご存じですよね。笑)
当たり前のことを無意識にやるのではなく、意識的にどの方向に向かってどのように動くのか?ということを明確にすることで、私たちの身体は動きやすくなってきます。
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私が次に彼女にお伝えしたのは、どのように座るのか?ということでした。そして、
「座るときにはお尻を後ろに、ひざを前に行くよ、と思いながら座ります。」
と声掛けをしました。
スペースを思い出す
左右に人が座っていると、左右は自分のスペースは限られていますが、自分の上にはスペースがあります。
私は彼女にスペースがある、ということを意識してほしくて
「右と左のスペースは限られているけど、上にはスペースがあるということを思い出してください。」
とお伝えしました。
そのように考え方を変えるだけで彼女に優雅なかわいらしさが戻ってきました。そして
「わあ!!!楽!!!!」と喜んでくれました。翌日、さっそく満員電車に乗ったときにアレクサンダー・テクニークを使ってくださったようで、ラインをいただきました。
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今日は疲れずいい姿勢でした
ホントありがとうございました!私にはいいことだらけでした
アレクサンダーテクニーク、すごいです
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このようにアレクサンダー・テクニークは「動き」を見ているので、演奏という動きでなくても、日常生活の動きをレッスンすることもあります。ご興味のある方はお気軽にご連絡くださいね!