50代のマリンバの生徒さんのレッスンでの出来事です。
その生徒さんはミスタッチが気になっていました。

ミスタッチの原因は様々です。

ゆっくり練習したり、リズムを変えて練習するのも良いと思います。

ひたすら反復練習をこなせば良いというものではありません。
「覚える」という目的では、反復練習も良いと思います。でも、何度も間違えて弾いて、間違えを覚えてしまっていたら本末転倒ですよね。

ミスタッチの原因って、意外なところに原因が潜んでいることもあるんですよ。

動きが止まってしまっているのはどこ?

生徒さんの動きを観察していたら、股関節が、かたまってしまっていました。原因は股関節にあるように見えました。


ミスタッチをしている原因が股関節???
一見、関係ないような気がしますが、身体はつながっています。(ココロもね!!)

原因が思いもよらないところにあることはよくあります。
特にマリンバを演奏される方は上半身(腕)に気を取られてしまい、下半身への意識が薄れてしまう方は多いように感じます。

直接的な声掛けはかえって要注意?!

股関節が動かないからと言って「股関節を動かしてください。」という直接的な言葉では股関節を動かすことに一生懸命になってしまい、かえってうまくいかないことも、よくあります。

私はまず「股関節に動きを加えたい」ことをお伝えし、体重を右にかけて、左にかけて…。とユラユラさせながら弾くということを提案しました。

「動ける」と思いだすだけで十分?!

股関節を動かそう!と思わなくても「あ!股関節ってそういえば動くんだった!」と思いだすだけで良いのです。

でも、私が提案した方法ではその生徒さんには上手くいかなかったらしく、生徒さんの方から足踏みをすることを提案されました!!

やってみるといい感じ!!!

足踏みをすることで股関節の動きがもどってきました。
そして足踏みをすることでビートを感じることもできます。


(そういえば、私も今は亡き石田まり子先生のレッスンを受けているときに、足踏みをしながら弾いたこともあったなあ…。と懐かしくなりました。)

こうして生徒さんと「こうしてみては?」「次はこんな風にしてみては?」とあれこれ実験していき、生徒さんがどんどん上手になっていく姿を見ているのがとても嬉しいです。

考えることが上達の近道

時には生徒さんが「こうじゃなくて、こうかも??」と1人で考え、実験し、「私は横で立ってるだけ。」ということも(笑)。

大人も子供も「やってみたい。」を応援し、そして自ら「こうやってみようかな?」と考えて弾いていくことを望んでいます。そして、最終的には自分一人で考えて弾けるようになる。それが私の一番の望みです。