浜松市在住のマリンバ奏者間瀬早綾香です。今はアレクサンダー・テクニークの教師になるための実習中です。
私がこの頃レッスンで使っている教則本の1冊
マリンバ練習帖 DUETS FOR ONE 5OCT. MARIMBA (komakimusic.co.jp)
通崎睦美さん監修のマリンバ練習帖
これは本当によく考えられた素晴らしい教則本だと思っています。
5オクターブのマリンバで上のパートを生徒さん、下のパートを先生が弾き、レッスンの時にデュオを楽しめるようになっています。初心者でも無理なく演奏することができ、とても音楽的で素敵なメロディーです。下のパートも単旋律者が多いので(和音も出てきます)上のパートと下のパートを交代すればヘ音記号を読む練習にもなります。
私はレッスンの始めだったり終わりにこの教則本の曲を生徒さんと楽しんでいます。
50代の生徒さんとのレッスンで気づいたことをシェアしますね。
彼女は下のパートを練習中でした。ヘ音記号の譜読みは得意ではなく、ゆっくりとたどたどしく弾いていらっしゃいました。
たどたどしく弾いているのですが、マレットの動きを見ると、「マレットがご機嫌よく動いている」というように見えました。なぜそのように見えるのだろう???と思って生徒さんに聞いてみると、自分が読める音からどのくらい上の音か?下の音か?ということを判断しながら弾いているとのことでした。
「次の音はちょっと上」「次の音はだいぶ下」といった感じに次の音を捉えていらっしゃるのでマレットが次はどの方向に行くのか分かっているため、「ご機嫌よく動いている」と見えたのだと思いました。
よく楽譜にカタカナで音名を書いていらっしゃる方を見かけます。(私は極力書かないように声掛けをしています。)
カタカナで音名を書いてしまうと・・・カタカナを読んでしまい、
・五線の音を覚えられない
・音の高低が理解しづらい。
ような気がします。(もちろん、読みづらい音を1つ2つ書く程度なら問題ないと思います。)
個人差があると思いますが、私自身は楽譜を図形のように「見て」いるような気がします。ドレミを書いてしまうと「読んで」しまうので、脳の使い方、自分自身の反応の速さが変わってくるのでは?と思っています。
そしてカタカナで読むことにより、音楽の流れがつかみにくくなり、動きも制限してしまうこともあるのかもしれませんね。
マレットがご機嫌よく動くかどうか?ということを観察してみるのも楽しくていいかもしれませんよ。