今回はワンハンドロールについて説明します。
ワンハンドロールに対して苦手意識を持っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
「うまくできない!」と思っていらっしゃる方、自分の身体のどこをどのように動かしているのか?ということは考えたことがあるでしょうか??
そこをクリアにするとスルスルっと出来てしまいますよ!
ワンハンドロールってなに?
そもそも、ワンハンドロールってなに?
ワンハンドロールとは4本マレットの時の片手でやるトレモロです。内声のマレットと外声のマレットを交互に弾く奏法です。
どこを動かしているか知ってる?
ワンハンドロールの時、腕のどこを使ってどのように動かしているのか?知っていますか?
実は「肘」です!!!決して手首でやっているわけではありません!!
内声のマレットの動かし方の説明の時に出てきました肘です!!
内声のマレットを動かす動きと同じ肘です!!
(しつこいほど言いたい。)
ただ、内声のマレットと同じ動かし方ではありません。ほんの少し違います。
では、マレットを動かすときの肘の動きについて少し復習しますね。
ワンハンドロールはどこで、どういう動きをしているの?
肘の回内、回外という動きによりワンハンドロールをしています。
手首と肘の真ん中あたりを触りながら手をくるくる動かしてみてください。
骨がぐりぐり動くのがわかるのではないでしょうか?
では、ぐりぐり動く骨についてご説明します。
腕(前腕)は2本の骨から成っている
手首から肘の間の「前腕」と言われるこの部分は尺骨と橈骨という2本の骨から成っています。
手をひらひらさせるとこの2本の骨がクリックリッと交差します。
こんな器用な動きをするのは200本以上ある人間の骨の中でこの2本の骨だけです。
このクリックリッという動きは肘の動きです。
この動きを回内回外と言います。
軸を明確にする
肘の回内回外の動きは2通りあります。
中指を軸とした「回内回外の動き」と
小指を軸にした「回内回外の動き」です。
内声のマレットを動かすときは小指を軸とした「回内回外の動き」でした。
(詳しくはコチラ→4本マレットを持った時の内声のマレットの動かし方【トラディショナルグリップ】)
ワンハンドロールの時は中指を軸とした「回内回外の動き」となります。
どういうことか?というと・・・。
中指を持って手をひらひらさせてみてください。
この動きが中指を軸とした「回内回外の動き」です。
鍵穴に鍵をさして、ぐるっと鍵を開ける(閉める)時の動作と同じです。
練習のコツ
練習のコツとしては、自分の身体の動きがどこでどのように動いているのか?ということを明確にすると動きがスムーズになってくると思います。
具体的に、こんなことを意識してみてくださいね。
①肘から動かしている。
②中指を軸として動いている。
ワンハンドロール以外にも使えます!(使っています!)
この動きはワンハンドロールの時だけではなく、速いパッセージを弾く時にも(意識していないかもしれませんが)使っています。
この時も「肘から~。中指を~。」とちょっと意識してあげるだけで動きが変わってくると思いますよ!!
自分がやりたい動きが実際に動いている場所と一致していると、より動きやすくなったり、動きがスムーズになったりします。
ボディマッピング、すなわち自分自身の地図を明確にして、動きやすい身体にしていきましょ!
4本マレットの持ち方はコチラ→「力まずにマリンバの4本マレットを持つ方法【トラディショナルグリップ】」
内声のマレットの動かし方はコチラ→「4本マレットを持った時の内声のマレットの動かし方【トラディショナルグリップ】」
外声のマレットの動かし方はコチラ→「4本マレットを持った時の外声のマレットの動かし方【トラディショナルグリップ】」