「話す」という行為はアレクサンダー・テクニークの授業でもよく取り上げられることが多い行為です。
とある「発表」を聞いて気づいたこと、見えたことをシェアします。
知らない原稿を聞く
私には4人の子どもがいます。(あまり必要ない情報ですが。笑)そのうちの上から2番目の子(大学生の娘)が学校で何やら発表があるとのことで、その練習した録音を聞かせてくれました。
彼女の原稿は事前に見せてもらっていたものではなく、耳で聞く情報しかありませんでした。
内容としては、専門用語を使っているものではなく誰にでもわかる内容でした。話すスピードとしてはいつも話すくらいのスピードでしょうか?特に速くもなく、遅くもなくというスピードでした。長さは1分程度です。
特に速くもなく、遅くもないスピードでしたが、これから彼女が何を話すのか?知らない私にとってはとても速く感じました。それだけ私が彼女の言葉を一字一句聞き逃すまい。と思って聞いていたから。ということもあると思います。
話す内容と話すスピード
人と話をするのは日常生活の様々な場面で見られます。
友達や家族と何気ないおしゃべりを楽しんでいるとき。
人前で発表や話をするとき。
一方的な場合もあれば、お互いにやり取りがある場合もありますよね。
友達や家族と何気ない会話の時はテンポが大事になってくるときがあります。また、その時に思いついた言葉を口に出している可能性が大きいので熟考した文章というわけではないのでしょうか?そして、聞いているほうも聞き取れなかった場合、気軽に聞き返すことができますよね。
反対に人前で発表するときや話をするときは予め原稿を用意し、文章も熟考したものではないでしょうか?また人前で話しているときには聞いている人が気安く聞き返すことはしづらいのではないでしょうか?そして聞いている人全員に内容を理解していただく必要がありますよね。
知らない文章は聞き取りづらいもの
知らない文章を聞くというのは案外、聞き取りづらいものです。聞き取りづらいものはゆっくり聞いて理解しようとしませんか?
英語が得意ではない人が英語を聞くときにゆっくり聞きたいのと同じではないでしょうか?
話をするときにどんな望みを持つのか?
人前で発表をするときにどんな望みをもって話をしますか?
自分が話す内容をなんとなく聞き流してほしい
自分が話す内容を理解してほしい
話す内容、シチュエーションによって違ってくると思います。
また、話そうとしている文章はどんな想いで書いたでしょうか?
文章に込めた想い、どんなふうに聞いてほしいのか?どんなふうに届けたいのか?と望みをもって話してみたら、どんな発表になるでしょう?
音楽のレッスンだけではなく、アレクサンダー・テクニークのレッスンは日常生活の動きについてもレッスンできます。気になる方は是非お問い合わせください。