浜松在住マリンバ・打楽器奏者でアレクサンダーテクニーク教師の実習中の間瀬早綾香です。
今日は中学校の吹奏楽部でサックスを演奏している子とレッスンした様子をお伝えします。
私はマリンバ奏者・打楽器奏者です。マリンバと打楽器を演奏することができます。ピアノも弾けます。チェロもちょっとだけ弾けます(笑っちゃうくらい、ほんのちょっとだけね…笑)。
サックスは??いや、吹けません。
じゃあ、何でレッスンできるの??それ、インチキじゃない??
インチキじゃないです!!!胸を張って言えます!!(笑)
それは、「動き」を見ているからです。生徒さんの動きを見て情報を集め、分析をし、新しい動き方を提案しているだけなので、その楽器を演奏できなくてもレッスンができるのです。
息のスピードと指が合わないです。
その子が言うには「トリルをするときの息のスピードと指の動きが合わない」とのことでした。
トリル【trill】 〔音〕装飾音の一つ。主要音とそれより2度高い音とを交互に速く演奏して波状の音を作る。トリラー。顫音せんおん。記号tr
広辞苑
彼女がどんなことを言っているのか私には分からなかったので、見せてもらいました。
見せてもらうとキーを押す指(彼女の場合は指を動かす、というより手を動かしていました。)の動きに何かありそう。と私は思いました。
トリルをする時、手をどのように動かすのか?どこから動いているのか?という考えを持って意識的に動かしているようには見えませんでした。
とりあえず、息のことは保留して、トリルの手の動きだけにフォーカスすることにしました。
身体の地図は持ってますか?
身体の部位がどのように動くことができるのか?ということを理解できている人と理解できていない人とで身体の動かし方は大きく変わってきます。
身体のマッピングすなわち、自分が考えている身体の地図と実際の地図が一致するかどうか?これがとても重要です。
地図が一致していない人は意外と多いです。
マッピングを正確にするだけでやりにくさが解決してしまうことは、よくあることです。
どこからどんな風に動かせるの?
トリルをするときに手をどのように動かしたら動けるのか?ということを確認しました。
彼女がトリルをするために動かしていたのは手首、肘の2か所でした。私はそれに肩の動きも含めその3か所がどのような動きをしているのか?ゆっくり動かして一緒に確認しました。
あれ??できた
私がやったことは以上終了です。
そして頭セキツイのことをお願いして(←これを「アレクサンダー・テクニークを使う」と言ってます。)再度やってもらいました。
「あれ??できた」
キツネにつままれたような表情をしていました。
何をしたのか?というと簡単なことです。
身体のマッピングを正確にした、アレクサンダー・テクニークを使った、意識的に動かした。ただそれだけのことです。
たったそれだけで「できないできない」と悩んでいたことが、サクッと解決してしまうことがたくさんありますよ。
気を付けなければいけないこともあります。その都度その都度身体のマッピングを思い出して、アレクサンダー・テクニークを使って、意識的に動かす。ということを一つ一つ丁寧にやらないと前のやり方に後戻りしてしまい、また出来なくなってしまします。特に新しいやり方に慣れるまでは要注意ですね。
アレクサンダー・テクニークのレッスンは日常生活の動きについて、演奏中の動きについて、思考についてのレッスンです。気になる方は是非お問い合わせください。