楽器を構えるということ。

これは演奏者にとって当たり前の動作です。
最近、マリンバ以外の楽器のレッスンをすることが多くなって気づいたことですが、楽器を構えるという動作のなかには演奏者の様々な思いが込められているように思いました。

どんな思いが込められているのでしょう?
それは人それぞれでしょう。(それを言ったら身も蓋もないですが。笑)
人それぞれですが、それぞれの「大切な想い」が込められているな。と感じます。
その想いが動きに現れるときがあります。

よーし!やるぞ!!」と、まるでこれから戦闘態勢に入るかのような動きがみられる時があります。時には気合が必要な時、自分の気持ちを奮い立たせたいときもあるかと思います。

しかし、その気持ちが動きとなって現れ、自分の演奏の動きの妨げになってしまうことがあります。


日常動作で同じ動きをやってもらった時と楽器を持って同じ動きをしてもらった場合と比べてみると面白いです。
どういうことか?というと

マリンバの場合、「マレットを持って構える」という動きは小中学生の体育の授業でやった「前ならえ」をする腕の動きと同じだと思います。
トロンボーンやトランペットなどの「身体の前で構える管楽器を構える」という動きは「コップでお水を飲む」という腕の動きとほぼ同じだと思います。

日常動作ではどのように腕を動かしているでしょう?
では、楽器を持つとどうなりますか??

(中には日常生活でまるで楽器を持っているかのような動きが現れる方もいます。)

そんなに脇を広げる必要あるかしら???

って思うような動きが見えてくるかもしれません。
楽器を一度おいて、「エア楽器」でどんな動きをしているのか?実際に楽器を持ってみたらどんな違いがあるのか?

自分自身で観察してみると意外な面に気づくかもしれませんよ。